睡眠の改善にエプソムソルトおすすめです!
こんにちは!ついにブログ開設しました。コメントよろしくお願いします。
動機のひとつめは:
The Autism Revolution, Whole-body stragegies for making life all it can be, Herbert, M., Harvard Health Publications, 2012
名古屋のRDI コンサルタント 白木先生が発起人で翻訳を手がける、ということで協力して何章か訳しました。いつ出版かと心待ちにしていたのですが。。。どうやら出版とはならないみたいです。そこで業をにやし、大事だなあ、実際日々のコンサルテーションにも使ってる、という部分から順にこのブログで紹介したいと思います。
次にとりあげようと思っているのは、ADHD治療の「目からウロコ」だらけ
A Disease Called Childhoood, Why ADHD became an American Epidemic, Wedge, M., Penguin Group, 2015
です。
Autism Revolution引用(1)睡眠について(pp.140-143)
「就寝前のエプソム塩温浴でよく眠れるようになる子供は多いのです。エプソム塩に含まれるマグネシウムは自然の鎮静剤ですし、硫酸塩はこどもの細胞化学反応に負担となるストレスを減らします。エプソム塩浴を就寝前の習慣にするのはよいことだと思います」
「エプソム塩浴、試してみましたか?」
お風呂に入ることで睡眠が改善?って信じられないでしょうか。いえいえ、れっきとした小児神経科のお医者さん、ハーバード教授のMartha Herbertがはっきり上のように書いているのです。脳神経科学研究、発達障害臨床と研究を続けている人です。その人が上記の本を書いて説明しています。
身体のミネラルバランスが悪いため細胞レベルの健康が損なわれ(当然ながら脳の神経細胞のネットワークづくりも阻害され)、睡眠など身体リズムが整わないお子さんは結構多く、マグネシウム摂取が睡眠を改善することが多いのです。サプリで摂取する、皮膚から擦り込むなんて方法もあるのですが、それよりもしばらく試してみて様子をみるにもやりやすい方法かなと思います。お風呂。
とりあえず、自閉症, ADHD, PDD、あるい ASDグレーゾーンとされる就学前のお子さんのお話を伺う時必ず「よく眠ってくれますか」と尋ねます。かなり多くの場合、相当遅くまで寝ない、寝てもすぐ起きる、何度も起きる、朝も暗いうちに起きてしまう、など子育て側からすると睡眠を奪われる死活問題のお話が出てきます。(いえ、本当に冗談ではなくて育てる側も眠らないと生きていけませんから。病気になっちゃいます)
「寝る子は育つ」本当です。成長ホルモンの分泌は就寝後1−2時間後から始まりますし、成長ホルモンの分泌がピークになる24時にはしっかり深い睡眠に入っていてもらいたいものです。睡眠中は通常の時間の流れの25倍の速さで日中の記憶を再生、整理しているわけで、そうやって脳の神経回路がrewireしたりなど、身体もですが脳も大事な成長を遂げるためのゴールデンタイムです。いろいろな療育や脳へのアプローチで、覚醒している日中を工夫しても、睡眠が整わなくては片手落ちです。
日本でエプソム塩浴を紹介している記事はあまり見つかりませんでした。主に美容サイトが出てきます。きちんと書いてくれていたのはニューロフィードバックを使った治療を行っているサイトです。「発達障害を治すのは簡単ではありません」
エプソム塩浴、自分でもこどもと続けてます。とりあえず母娘共に気持ち良いです。今のところ手に入りやすいのはamazonでした。「エプソムソルト」で検索。4kg1200円くらいで購入。そんなに高いものではありません。
もちろん、コンサルテーションで睡眠のことが問題となっているご家族にはエプソム塩おすすめしています。効果があったと言ってくれたご家族も多いです。「ちゃんと早めに眠ってくれるようになった!」と報告してくれたあるお母さん。砂を噛むような思いで何をやってもダメ、と絶望してたけれど、よくなるかも?と光が見え、ここから目覚ましい前進が始まりました。親もお風呂で一緒に一息つく、なんて効果も狙ってます。。。睡眠のことでお困りの方、ぜひお試しください。