先週全国ニュースでいじめの件数が小学校から高校まで減るどころか増えている、という報道がありました。あれれ?何かよい対策がとうの昔に行われているのかなと思っていたので、びっくりです。
もともと解決志向アプローチ、という考え方で学校や病院で臨床をしてきた私。そういえばしばらく前に公立小学校に入学し、まずまずの適応ぶりの娘から、こんな質問を受けて、ちと困ってしまいました。
「帰りにお姉さんたち(年上の同じ小学校のこども)がいじめられて、石を投げられてたから、助けようと思って石を渡した(投げ返していたから)けど、それはよかった?
「えー、難しい質問だな。お姉さんたちを助けようと思ったんだよね?(いいとも悪いともいえないでいる自分。。。)
で、どうなった?前にもあったの?など色々聞きまして、これは、と思い担任の先生へ報告しました。すると当然ながら小学校の生徒指導の先生へお話がつながり、即、子供は呼び出されて聴取、どの子が石を投げていた、など上級生のクラスへ連れて行かれて指差し、となったとのことです。
ムムムー、それはどうなんだろう。もう少し大きくなるとその指差ししたりなんかすると逆にいじめの矛先がこちらに向いたりするのでは?など、少々疑問符が浮かびます。
解決志向アプローチでは、問題を再度話すことは求めません。当事者に話を聞く時「いじめ」ということばは使いません。
どう考えてもハッピーではない子供から、ちと一緒にやってくのが辛い子として名前の挙がったこどもたち5−8人でサポートグループを作り、その子がハッピーになるには何ができるか小さいことをやっていこう、という話し合いをしていきます。
スー・ヤングという人が始めたこのやり方。結構いいと思うんです。ぜひ学校関係者の方に読んでみていただきたいものです。(06/08/2017追記: 日本語で翻訳も出ています。「学校で活かすいじめへの解決思考プログラム」という名前です。なんと、去る6月4日にスー・ヤングさんの講演も御茶ノ水であったとのこと!早く学校関係の人に案内すればよかったなあ・・・でも大丈夫!
実際にどんな風に保護者や子ども、グループに語りかけるのか、経過を追うところなどの細かに語っているビデオがYOUTUBEで見られます。ぜひやりましょう!子どもの通う学校の校長先生、ご存知ですか?って聞いてみようと思います。