近く、体内化学物質、栄養、腸内環境ほかと発達障害の心配な身体、五感三覚、痛みの感覚の関係でとても詳しい本の訳書が出版されます。
そこでも紹介されているアメリカの団体のサイトからひとつ記事を紹介します。
痛みの感覚の鈍さと食物からの反応の関係てついてです。
出典
https://www.autism.com/tran_ja_doc2
「アレルギーと食物過敏」
私は、 直接問題視されるべき自閉症児のかなり深刻な身体的疾患が「障害のもうひとつの症状」として軽視されているのを耳にする時,しばしば驚き、腹立たしく思います。よく耳に入るのは痛みに対する感覚の鈍さです。全員ではありませんが、多くの自閉症児が痛みに対する感覚に欠けています。転んで、かなりひどいあざを作ったり、切り傷を負ったりしてもほとんど、または全然反応を見せません。手が熱いガスコンロに触れてしまい、ひどいやけどを負っても何も反応を見せない自閉症児の話も時々聞きます。
この種の問題が医師や他の医療専門家と論議されるとき、多くの場合何が起こっているかつきとめようとすることはほとんどありません。よく言われるのは「自閉症の人は痛みを感じる限界値が高いものです」という発言です。しかしながら、もしこの子供が自閉症ではなく、痛みに対して無感覚を示せば、深刻な問題として扱われ、対処法も懸念されます。
「痛みに対する無感覚は体内物質のような内因性アヘン薬であるエンドルフィンのレベルが高まることによって起こっている可能性があります。エンドルフィンが高まる原因の可能性の1つはグルテンやカゼインを含む食物を食べることによってです。「leaky gut(腸管壁漏)」(小腸内に小さな穴ができる)の病態があると、グルテンやカゼインのタンパク質が腸壁の穴を通り抜け、化学反応を起こす可能性があるからです。グルテンやカゼインの化学的配置はエンドルフィンと似ているのです。
自閉症の人によく見られるもう1つの疾患は慢性的な下痢症状です。自閉症の子供たちはよくこの症状を患っています。慢性的な下痢は大変不快なものであり、しかも子供は食べ物からすべての栄養素を吸収できていない可能性があります。このことは脳の発達に影響し、その結果認知処理や行動にも影響します。ここでも多くの医療専門家は、単に「慢性的な下痢は自閉症に起こりやすいので、特に心配いりません」と言います。「この疾患は、ある種の腸管の疾患、たとえば leaky gut(腸管壁漏)、イーストの繁殖、セクレチンレベルの減少、ある種の感染症、ウイルス、および/または金属のような有害物質の存在によるものかもしれないのです。」
多くの自閉症の人に身体的な疾患があることは研究文献が極めて明白にしています。医師の中にはこの問題を認識している人もいますが、多くの医師はそうではありません。実際、通常は両親が忍耐を重ね、子供の疾患を治療する最善の方法を見つけるのです。 Defeat Autism Now! (DAN!®)はサンディエゴの自閉症研究所 (Autism Research Institute)が出資している医師や研究者の集まりで、自閉症に関連した多くの身体的な症状に関する理解、治療に関するレポートを作成しています。このレポートは「 Biomedical Assessment Options for Children with Autism and Related Problems (自閉症児に関する疾患に関する生物医学的評価のオプション)」というタイトルです。このプロトコルのコピーは自閉症研究所で$25で購入できます。 (住所は4182 Adams Ave., San Diego, CA 92116です。)