こんにちは!
PYC 子育てラボ主宰、臨床心理士・公認心理師 菅原です。
ご無沙汰しております。クリスマスイブですね:)
なかなか「家庭でできる療育」「家庭だからこそ効果のある療育」プログラムの全容をお知らせできずに今年ももうこんな年の瀬となりました。
ご提供するセラピーやコンサルの本質的な部分をご説明できるよう、ホームページの構成変更を2−3月に予定しています。
そこまでの間ブログにて内容を少しずつご紹介してまいります。
『つながるコミ力』
=その子らしさが育つプログラム=
このブログでお知らせする「つながるコミ力」プログラムの概要は以下の構成です。
<プログラムの特徴>
①「つながるコミ2力」とは
~Commitment & Communication~
人とつながるのがコミ力のあるコミュニケーションの特徴
② ことば・発話そのもの より、意図・意思・伝えたいこと は何か?
~What is said < What is meant ~
大事なのは「何を・どんな言葉を言うか」ではなく
「何が言いたいか・伝えたいのは何か」
そこに相手の意思・意識があり、自分は同じ考えであることもあるかもしれないが
違った存在で、自分の意思がある、と見ると、言葉よりも
相手の存在や意志があること、その大切さが
コミュニケーションの本質であるとわかります。
言葉のやりとりが1、2回しか続かない、と悩まれる保護者の方のご相談をよく伺います。
質問と答え、で終わるから、ではないですか?
また、言葉となって発話されたものは
客観的に明確となり周囲に「明らか explicit」だが、既に言いたいこととずれていたり、言葉になっていない部分、実は言った本人も気づいていない意識下「 暗黙の implicit 」な部分があったりします。
大切なのは、表面的に現れることばそのものよりも、中身、その時の違いを感じあう部分、在り方であると考えています。
《①、②をもとに取り組んでくださったケース例》
言葉に遅れがある小学校中学年のお子さんのことで保護者からのご相談
<困っていた状況>
保護者は、言い間違いをその場で修正、言い直させないではいられない、その度にイライラしてしまう。
「こんな言葉遣いで人からどう思われるか💢」とお子さんのことを思うが故の状況。
<菅原がお伝えしたメッセージ>
(聴覚器官・耳に異常なしなので)
聴覚処理に少々難があるとしたら
本人はすごく一生懸命聞いて
理解しようとしているし、
音は聞こえているのに
意味がわからない、疲れる、嫌になる
の悪循環サイクルが
起こっているのかもしれない。
相手のイライラだけ受け取っているかもしれない。
▷▷▷ポイントは3つ◁◁◁
サウンドセラピーを使ってから
ずっと、前より相手の言っていることが聞き取れる、わかる様子が
明らかに増えている今こそ
大事なポイントは
Point 1「人とのやりとり・コミュニケーションの7割はすれ違い、
ちゃんと伝わらなかったりする。3割まともに伝われば相当良い方」
Point 2「言葉よりも何が伝わると互いに安心だろうか….?」
<自分もお子さんも、双方大切>
Point 3「どんなことを感じているのか知りたいから、
お子さんが思っていることを言葉にできた時、
ふんふんそれで、と耳をダンボにする」
具体的には
「質問するよりも、お子さんの「何か言いたい様子」
(覚醒度の高さが眼に明らかに表れているので)
眼やお顔、体の様子を見てみるのはどうか」
を経て、1〜2ヶ月も経たないうちに
お子さんのコミュニケーションそのものよりも、相手と向かい合う姿勢、コミュニケーションの質が変化しました。
こちらが言っていることを一生懸命聞こうとしている、伝えようとしていることが感じられる、と保護者からの報告。
周囲の大人の中でも良い循環・サイクルがここから始まります。
→言い間違いが気にならなくなる
→イライラしない
→日々の会話・生活で自然に言葉自体は修正される
→間違っていてもどうでもよくなる。気持ちが通じる感覚があるから
と変化して、この経過を保護者から伺った時、やった!ガッツポーズでした:)
何かちょうど良い略称はないでしょうか。。やっぱり「つなコミ力」ですかね(笑)
次は下の基礎構造についても触れていきます。
「コミ力基礎5つの視点」
⬇︎
子供の(対人関係)発達段階分析+大人の接し方コーチング
=親子それぞれの特徴に合わせた取り組み
*二軸理論….環境神経生理学研究所 藤本靖先生による理論